「このまま今の会社にいるべきか。それとも、転職という選択肢を取るべきか。」
キャリアの節目でそう自問し、太陽ホールディングスグループへの一歩を選んだ人たちがいる。
#TAIYO Career Journey NEXT は、第2新卒や中途入社で太陽ホールディングスグループに加わった社員に、これまでのキャリアと転機、そしてこれからの挑戦をたどるインタビューシリーズである。
今回スポットを当てるのは、2020年に太陽ホールディングスへ中途入社し、経理としてキャリアを重ねてきた伊東恵斗さん。
2022年6月には、太陽ホールディングスの中核事業であるエレクトロニクス分野を担うグループ会社で、プリント基板などに使用されるソルダーレジスト※1をはじめとした電子部品向け材料の開発・製造・販売を行う太陽インキ製造の経理部へ異動し、2025年6月には同社経理課の課長に昇進しました。さらに、再生可能エネルギー事業を担うグループ会社・太陽グリーンエナジーの監査役を2022年7月から兼務し、2025年8月には同社の取締役にも就任しています。
このように、グループ内で着実にキャリアの幅を広げてきた伊東さんが、なぜ太陽ホールディングスへの転職を決意したのか。そして、太陽インキ製造での課長昇進や太陽グリーンエナジーでの取締役就任が、仕事観や役割意識にどのような変化をもたらしたのか。グループ内の複数会社で異なるマネジメントを担う現在に至るまで――その歩みを、前編・後編の2回に分けて紹介する。
※1ソルダーレジスト スマートフォンやパソコンなどに使われる電子基板の表面を保護する材料。回路を傷や湿気から守るとともに、製造工程で必要な箇所だけにはんだ付けができるようにする役割を持つ。
経理をより極める環境に身を置きたいという思いが転職へと突き動かす
――太陽ホールディングスに入社するまでの経緯を教えてください。
新卒で入社した会社では経理に配属され、4年間で月次・年次決算に加えて、連結決算や有価証券報告書などの開示業務、さらにホールディングス化に伴う会社分割・組織再編プロジェクトにも携わりました。経理として一通りの実務フローを経験し、業務に対して広く経験を積むことができました。その後、ベンチャー企業に転職し、財務とIRを中心に働いていました。
その頃、ご家族が太陽ホールディングスで働いている同僚がいて、「太陽ホールディングスは良い会社だ」とよく聞いていました。最も近い立場にいるご家族からおすすめされるような会社は、信頼度が高いなと感じました。そこから、「太陽ホールディングスは本当に社員を大事にしている会社なのだろう」という印象を持つようになりました。
そうした背景もあり、経理としての仕事を一通り経験して自分なりの強みや得意分野が見えてきたタイミングで、「今度は太陽ホールディングスという環境で、より専門性を深めながら成長したい」と考えるようになり、転職を決意しました。

――その後、経理として太陽ホールディングスに入社し、2年後には太陽インキ製造に異動されました。経理としてのギャップや面白みを感じるエピソードはありましたか?
経理の基本的なところは一緒ですが、私の場合で言えば、太陽インキ製造に異動してからの大きなトピックスとして、ERPシステム※2の入れ替えに経理部門主担当として携わったことが挙げられます。原価計算がある経理自体初めての経験で、普段は例えばある原料投入がどのようにシステム反映されていくのかという細部をいちいち考えることはありません。
しかし、システム導入をする際には工場で起きたこと全てが会計数値に正しく反映されるべく設定する必要があるため、会計の知識のアップデートやシステムの知識の取得、購買や製造、販売など会社全体の業務の把握などが含まれておりかなり大変でした。それでも、システムをより深く知ることができたことはとても勉強になりましたし、あまり業務で関わらない人と仕事をする機会にもなるなど、大変面白い経験をさせていただいたと思っています。
※2ERPシステム Enterprise Resource Planningの略称。企業の持つ資源=「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」を一か所に集めて管理し、有効活用するというシステム
課長に就任したことで変化した視座。俯瞰してメンバーの成長を促す
――2025年6月に課長に昇進されました。課長職を約1年間務められた中で、業務に対する意識が変化したと感じるところはありますか?
課員だった頃は、周囲のメンバーを同じ目線で見ていて、「この人はこれが得意だから、後で教えてもらおう」と考えることが多かったです。一方で、課長になってからは見方が変わり、「この人はこの業務はできるが、こちらはまだ伸ばす必要がある」といったように、メンバー一人ひとりの強みや課題を組織全体の視点で捉えるようになりました。
組織として何を実現しなければならないかを意識しながら、人材配置や育成を考えるようになり、自分自身の視座も一段上がったと感じています。
経理業務に携わる中で、数字に向き合うだけでなく、その数字をもとにいかに経営判断に寄与できるかが経理の仕事の価値であると考えるようになりました。私は、これからの経理には単に数字を扱うだけでなく、数字をもとに自分の考えを伝えられる力が必要だと考えています。そこで人材育成のテーマの一つに「喋れる経理」を掲げています。具体的には、メンバー一人ひとりに担当テーマを持ってもらい、分析した内容を月に1回、チーム全員の前で発表する機会を設けています。テーマは資金繰りや売上レポートのほか、ホールディングスや監査役向けのレポートなど多岐にわたります。こうした役割を任せることで、メンバーがどの程度まで内容を理解できているか、また、それを相手に分かりやすく説明できるようになっているかを確認しています。発表の機会は、本人の成長を可視化するとともに、次の育成課題を見極める場にもなっています。
取り組みを継続することで、メンバー同士がお互いの発表から良い分析手法や伝え方を学び、自身の業務に積極的に取り入れる文化が根付いてきました。互いに刺激を与え合い、高め合う環境ができ、頼もしいチームになってきていると思います。

――今後、課員をどのように成長させていきたいという思いがあるのでしょうか?
単に経理業務を正確にこなすだけでなく、バックオフィス人材としてさらに付加価値を発揮できる存在を目指してほしいと思っています。また、課長としてその成長をしっかり支援し、導いていきたいと考えています。
その理由は、近年「経理業務は将来的に自動化される」と言われ続けており、特に昨今はAIの急速な進化によって、その流れがより現実的になっているからです。今後は「経理業務ができること」だけでは差別化が難しくなり、その価値も相対的に低下していくと考えています。だからこそ、数字を正しく理解した上で、その情報をどのように活用し、事業や経営に貢献できるかが重要になります。私は、そうした視点を持って提案や判断ができることこそ、これからの経理に求められる価値であり、強みになると考えています。
現在、メンバーには業務スキルをレベルごとに整理して共有するようにしています。まずは「業務を正確に遂行できる」ことを基礎とし、その上で「イレギュラー対応ができる」「人に説明できる」「他部署と連携・調整できる」といった段階を設けています。さらに上位レベルでは、数字をもとに議論したり、自ら考えて周囲を巻き込みながら成果を生み出したりする力を重視しています。
このレベル分けを通じて、一人ひとりが自分の強みや課題を理解し、成長につなげてほしいと考えています。そして最終的には、担当業務の枠を超えて、会社全体をより良くしていけるビジネスパーソンに成長してほしいと思っています。
ここまで転職のきっかけから、管理職となったことで変化した視座や一緒に働くメンバーへの思いまでを話してくれた伊東さん。後編では、グループ企業の取締役を兼任した経緯や、それによって生じた心境の変化を聞く。
●プロフィール
伊東恵斗
1980年、東京都生まれ。経理や財務、IRの経験を経て、2020年に太陽ホールディングスへ中途入社。2022年6月には、太陽インキ製造 経理部に異動し、ERPの入れ替えなどにも携わる。2025年6月に太陽インキ製造 経理部 課長に就任。2022年7月からは太陽グリーンエナジーの監査役も兼任し、2025年8月には同社取締役に就任。現在、課長と取締役の2足のわらじで、太陽ホールディングスグループを支える。
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